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無題

いつも選ばれない枝。
細いということはない。
多くの中で見れば、とても太い。
それでも、選ばれない花のない枝。

いつも二番目。
愛でられるのは一番目。
ひとしきり話の肴にと炙られた後、噛まずに捨てられる。
いつも、使い捨ての二番目。

最後まで飛び立たなかった雛は、巣の中で飢えを知る。
皆が飛び立つ中で一人取り残されていく、羽の生え変わる季節。
いつまでも愛した者達の迎えを待ち続けて、瞳の奥は幼子のままで。

by ryo-ta-n | 2007-12-27 22:53 | 雑記  

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