無題
気が付くと空を見ている
抜けるような青い空でも
吸い殻色の曇空でも
溜息と安堵の入り混じる雨空でも
どんな空でも、見上げている
迷子であることを否定し続けた迷子は
帰り道を探して今日も空を見ている
もといた場所はどこなのか
抱きしめてもらいたい人の所在はどこなのか
果ては自分が今どこにいるのか
日が昇り、日が暮れて、季節が巡り、年を重ね、少しずつ全てが変わっていく
青嵐の薫る頃に雨露に撫でられながら、
遙けき冬に残してきた記憶が、もう消えてしまった帰り道のあった場所を
今更ながらに埋められない心の洞に、知らないうちに届けてくる
遠い遠い、昔の話
遠い遠い、迂路の話
遠い遠い、それでも忘れられない昔の話
抜けるような青い空でも
吸い殻色の曇空でも
溜息と安堵の入り混じる雨空でも
どんな空でも、見上げている
迷子であることを否定し続けた迷子は
帰り道を探して今日も空を見ている
もといた場所はどこなのか
抱きしめてもらいたい人の所在はどこなのか
果ては自分が今どこにいるのか
日が昇り、日が暮れて、季節が巡り、年を重ね、少しずつ全てが変わっていく
青嵐の薫る頃に雨露に撫でられながら、
遙けき冬に残してきた記憶が、もう消えてしまった帰り道のあった場所を
今更ながらに埋められない心の洞に、知らないうちに届けてくる
遠い遠い、昔の話
遠い遠い、迂路の話
遠い遠い、それでも忘れられない昔の話
by ryo-ta-n | 2011-05-28 02:10 | 雑記