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羨望

何もすることがない日は、横浜のみなとみらいが好きでよく遊びに行く。
遊ぶと言っても、買い物だとか映画だとか何か目的があることは殆どない。
でも、家で一日ごろごろしてるのは腐ってしまって返って疲れてしまうから、とにかく外に出て行く。

友達を誘うことは先ずない。
一人でみなとみらいを500mlのペットと、大枚叩いて買ったMP3プレイヤー、
それに読みかけの本をお供にぶらぶらするのがいい。

横浜、特にみなとみらいのいい所は、海と空が良く見えることだと俺は思う。
渋谷の雑踏や、新宿の高層ビル群ではこうはいかない。
ぽかぽかに晴れて風の穏やかな日とかは本当に気持ちがいい。

で、MMの一地区の公園で寝転がりながら大抵本を読む。
そのうちに眠くなるのでうとうとしたりして。
でも、ふっと顔を上げて周りを見ると、カップルだらけだったりする。
それでだんだんと公園にいづらくなって最後はまたぶらぶらしながら帰る。

でもまだ一人だからいいのかもしれない。
もしも自分に「イイ人」がいてデートとかでこんな所を訪れていたとしたら、
周りのカップルみたいにベタベタしていたら…。
それはきっと無理なことだと思う。
少なくとも俺には日のあたる場所でそういうことをする勇気も度胸も甲斐性もない。

海に向かって

カップルのバカヤロー!!

とか叫んでみたいときもある。
公園は広いのに、俺のすぐ横に来ていちゃついてる時とか。


…いや、でもこうやって周りのことがあまり見えてない分、
別にいつの日か俺が「イイ人」といちゃついたとしても彼らには見えてないのかもしんないけど。


世の中の色恋事において当たり前とされていることが、俺には当たり前ではない。
なにか遠いおとぎ話のようなものでしかない。

いつもカップルを見る度に俺は羨ましいと思う。
いちゃついていることにではない。
愛し合えることにである。
自分がもしカップルだったら、ああやって誰にも気兼ねすることもなく恋を楽しめるんだろうか?

ウソをつかずに、真正面から愛せるだろうか?

心に障害がある自分にそんな資格はあるんだろうか?

まぁ、そんなカンジで一人がいい。
寂しいこともあるけど、二人よりは寂しくない。
そう思うから。 羨望_e0018941_321476.jpg

by ryo-ta-n | 2005-03-02 01:56 | よもやま  

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