無題

今日が間引かれて、明日が育っていく

過去が間引かれて、未来が芽吹いていく

間引かれた時間は、想いを描くための苗床になる



どんなに大切に想った人も、場所も

昼と夜を繰り返すうちに静かに欠けていく



冬はいつも秋に輝いた命を迎え入れるための季節

冬はいつも春に歩き出す命を送り出すための季節

降り積もる雪は、全てを白く包んでいく



どんなに留めておきたかった足跡も、後姿も

音さえも飲み込む白に覆われていく



師走、大晦日、年の末

また一つ暦が千切られる

明日へと向かって
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# by ryo-ta-n | 2011-12-25 16:31 | 雑記  

無題

ああ、すっかりと私も老けてしまった



青く滾っていた頃に

必死に払いのけようとした

憧れとも嫉妬とも分類できない

何かだけが

今、私のことを鏡越しに

じっと見つめている
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# by ryo-ta-n | 2011-12-10 06:12 | 雑記  

無題

日毎に机の飴色が温もりを増す晩秋。

そろそろと正直な気持ちを綴っては、
届かない手紙だと屑籠に投函する。

思い浮かぶ北の国は、山も、庭も、城も、
見事な紅に燃えている頃だろう。

何をして、何を考えておいでだろうか。

息災たれ。
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# by ryo-ta-n | 2011-11-18 04:46 | 雑記  

無題

言葉も通じぬこの地で

星の降る夜に

流れた星の軌跡を追って

私は願をかけた





一つは貴方の息災を

一つは貴方の記憶に残ることを

一つは私が迷わないことを





長い時間をかけて探した

私のできることは

夜の深い空に

流れ、そして、溶けていった
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# by ryo-ta-n | 2011-10-28 16:20 | 雑記  

無題

どこまでも続く、蒼い蒼い海が描き出す地平線が
どこまでも続く、青い青い空が描き出す地平線と
どこまでも追い続けても触れ合うことがない

それでも、追いかけていく毎日
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# by ryo-ta-n | 2011-10-24 16:58 | 雑記  

無題

秋茜

曼珠沙華

明けの朱

紅葉


一つずつ、秋が深まる

少しずつ、季節が元の座に還る


どう凌いだものかと、暮る秋

埋火のように静かな、緋の秋
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# by ryo-ta-n | 2011-10-04 06:54 | 雑記  

無題

誰かの一番になれなかったとしても

その誰かが苦しんだ時に

たとえ皆が見捨てたとしても

最後までそっと支える

そんな人間で、私はありたい



たとえ、気づかれなくとも

そっと、傍らに
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# by ryo-ta-n | 2011-10-01 06:00 | 雑記  

無題

あかあかと空高くに月

山向こうへ渡るのならば

どうか遙けき人の

寝息と息災を

静かに包み込んで

明日へと繋いで欲しい
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# by ryo-ta-n | 2011-09-13 04:07 | 日記  

無題

部屋の御簾の隙間から

涼やかな虫の音

思い出に揺れる

夜の秋



輝いた夏は

行方知れずになり

命の終い仕度が

少しずつ始まる



失い行く寂寞よりも

辿ってきた鮮やかな日々に

充足と誇りを感じながら

秋はゆっくりと深まっていく
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# by ryo-ta-n | 2011-09-04 20:46  

無題

季節を探る
どこまでも続く輪の中で

季節が移ろう
風の音、雲の色、光の匂

季節が巡る
出会い、逸れ、亡くす

元の座に戻る時
流した涙は、輝きの種を養い
苦しんだ心は、輝きが根を伸ばす土となり
悲鳴をあげた痛みは、輝きの鮮やかさを教えてくれる
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# by ryo-ta-n | 2011-08-12 03:43 | 雑記