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無題

恐怖から逃れようとして

君を理解しようとせずに

君の隣で笑っていたことが

やっと、申し訳なかったと思うようになりました



僕が消えたことで

君の生活に、縦えたった一つでも

心安き何かが増えたのならばと

為ん方無く、虚ろながらに過ごしている次第です



君の許に吉事の流れがありますように
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by ryo-ta-n | 2011-05-30 00:08 | 雑記  

無題

気が付くと空を見ている

抜けるような青い空でも
吸い殻色の曇空でも
溜息と安堵の入り混じる雨空でも
どんな空でも、見上げている

迷子であることを否定し続けた迷子は
帰り道を探して今日も空を見ている

もといた場所はどこなのか
抱きしめてもらいたい人の所在はどこなのか
果ては自分が今どこにいるのか

日が昇り、日が暮れて、季節が巡り、年を重ね、少しずつ全てが変わっていく

青嵐の薫る頃に雨露に撫でられながら、
遙けき冬に残してきた記憶が、もう消えてしまった帰り道のあった場所を
今更ながらに埋められない心の洞に、知らないうちに届けてくる

遠い遠い、昔の話
遠い遠い、迂路の話
遠い遠い、それでも忘れられない昔の話
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by ryo-ta-n | 2011-05-28 02:10 | 雑記  

無題

人生で最も難しいことは忘却することだ。
愛着を通り越して、愛惜を覚えるにまで至った出来事は殊更に難しい。
それでも私がまだ前に進もうとするのは、
恐らくはまだこの世界のどこかに消化しきれない膨大な未練と、
そして僅かな希望を抱いているということなのだろう。

季節はゆっくりと、けれども確かに次の時へと全てを運んでいく。
秋から胸に潜めた思い出の形見は、
しばれる厳冬を抜け、朧の中でとうとう手放すべき所在を失い、
気が付けば立夏の節目に至っても、尚零れ落ちることはなかった。

どれ程の言葉を重ねて、どれ程の形見を眺めても、全ては独りよがりなだけで
この距離はもう塵一つ分でさえ縮まり得ない。

こうやって私はまた次の季節へも、その更に次の季節へも、
後生大事に形見を手放さずに独りで歩いて行くのだろう。

願わくば私一人だけが形見の所有者ではないよう祈りつつ。
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by ryo-ta-n | 2011-05-05 15:25 | 雑記