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無題

孵らなかった想い、というのはあるのだろうか。
自分では気が付かなかった、自分の中で生まれたかったもの。
もしかしたら、殻を割ろうとしていたそれを知らないうちに暖め過ぎたのかも知れない。
あるいは、ひびまで入ったそれを直視はせずに凍えさせてやったのかも知れない。

その幾つもの屍骸の欠片が、毎日の中で仮面の下からぽろぽろと零れ落ちていくとしたら。

きっと仮面を剥いだ時の僕は、醜いのっぺらぼうみたいなもんだろう。
だから人は僕を見ようとしないのかもしれない。

巣立たせるということは、難しい。
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by ryo-ta-n | 2009-02-22 03:24 | 雑記  

無題

雪の夜。
街のあかりは、いつもの窓からは見えない。
舞い降りるものは白いはずなのに、どこまでも黒、黒、黒。

やめたらいい、苦しいことは。
白いものとて、黒く見える日もある。
嘘だと思って握り締めれば、溶けてしまって分からない。
思うようにいかない日とてある。

人情だとか、好意だとかに睨まれながら自分の影にしまいこんできたものは、
この黒の世界に放り出してしまえばいい。
走って、逃げ出して、振り返る頃には、
いつの話なのか、どこの話なのか、誰の話なのか、きっともう分からないから。

白くなるはずの、一面の黒い世界。
雪の夜、しんしんと全てを優しく押しつぶしていく。
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by ryo-ta-n | 2009-02-20 03:21 | 雑記