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無題

知らないまちの、知らないひとが、ぼくのせいで涙を流さないように


知らないくにの、知らないまちが、ぼくのせいで燃えないように


知らないほしの、知らないくにが、ぼくのせいで壊れないように





おこるよりも、わらおう
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by ryo-ta-n | 2008-11-17 03:07 | 雑記  

無題

それは未だに、ぼくの中で外へと出ようとしている。
とても小さなきっかけで、水面に浮かぶ枯葉が深くへ沈んでいくように、
隙あらばぼくの外へと出て、そして誰かをぼくの中に引きずり込もうとしている。

ぼくの目は、もうあの人達を見てはいけない。
ぼくの耳は、もうあの人達の声を聞いてはいけない。
ぼくの鼻は、もうあの人達の匂いを感じてはいけない。

ぼくの心は、もうあの人達の全てと触れ合ってはならない。

さあ、傷を負う日々へまた戻る時は来た。
ぼくが枯葉となる時まで、全てが穏やかであるように、ここで自分を縛りつけよう。
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by ryo-ta-n | 2008-11-15 01:16 | 雑記  

無題

木枯らしと共に、来るべき時を間違えた師走の寒さに包まれた神無月の朝、
私は港から旧市街へと抜ける道を歩いた。

港は最近再開発が進む一画に狂ったように背の高いマンションが建設され、
しかもそのどれもが設計者同士が口を合わせたかのように、
白と明るい灰色の壁に青いガラスをはめ込んである。

そうしてそれらは、溜息と冬独特の虚無間を溶かし込んだような、
吸殻色の空へ乱暴に頭を突き出して、
日に焼けてすっかり褪せたペンキが塗られているか、
あるいはそれが剥げて潮風で赤黒く錆付いてしまった、
くたびれた倉庫で溢れるこの港町本来の姿を小ばかにしたように見下ろしている。

港から古びた山の手にさしかかるところでは、新たにまた馬鹿みたいにでかいビルを建てていた。
そのビルの根元の立ち入り禁止のフェンスの際で、恐らく親子であろう
幼子とすこしくたびれた女が上を見上げていた。

私は立ち止まり、彼らの視線を追った。
そこには特に変わり映えのない、灰色のコンクリートの塊を積み上げただけの
風邪をひきそうな、裸の造りかけのビルがあるだけだった。

突然、幼子が大きな声をあげる。

あっ、いた!パパ!パパ!

幼子は母と思しき人と大きく空に向けて手を振り始めた。
ビルの側面に付けられた工事用のエレベーターに乗り込んでいる
小さな人影が大きく手を振り返すのが見えた。

パパ、やっぱりすごいね。

幼子ははしゃぎながら彼女に手を引かれて町の中心にある駅へと歩いて行った。

そうか、見下ろしているんじゃない。
すがる様に懐かしい目と、憧れの目で満ち溢れながら、この町は
少しずつ生まれ変わっているだけなんだ。

私は強くなった北風の音を聞きながら
ジーンズのポケットに両手を突っ込んで、また当て所なく歩き始めた。
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by ryo-ta-n | 2008-11-11 00:34 | 雑記  

無題

こま、こま、こま。

ひとしきりくるくると回って、ぱたりと倒れる。

「独りで楽しい」と書いて、こま。

独楽、独楽、独楽。

常にあらぬ方を向き続け、あらぬ方へ飛ばないように一点で回り続ける。

人恋しさを振りほどくように、力強く、力強く。

今日、私は独楽の刺青を誰からも見えないところに刻んだ。

倒れた後にこそ、拾ってくれる誰かの手は待っている。
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by ryo-ta-n | 2008-11-07 00:03 | 雑記