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無題

いつも選ばれない枝。
細いということはない。
多くの中で見れば、とても太い。
それでも、選ばれない花のない枝。

いつも二番目。
愛でられるのは一番目。
ひとしきり話の肴にと炙られた後、噛まずに捨てられる。
いつも、使い捨ての二番目。

最後まで飛び立たなかった雛は、巣の中で飢えを知る。
皆が飛び立つ中で一人取り残されていく、羽の生え変わる季節。
いつまでも愛した者達の迎えを待ち続けて、瞳の奥は幼子のままで。
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by ryo-ta-n | 2007-12-27 22:53 | 雑記  

無題

触れれば切れるような寒い空気の中に、僕は思い出を閉じ込めた。

いつまでも続けばいいと思っていた時間の中で
何よりも愛おしいと感じた、ささいな出来事は
薄く延ばして気がつかないようにしてある。

本当は、気がつかないふりをしているだけなんだけれど。

平たく伸ばしててあるものだから、
見る角度によってはただの線でしか見えないし、
あるいは大きな一枚絵に見えることもある。

僕はその思い出にはもう触れたくないから
いつまでも線にしか見えない位置から動かないことにしている。

二度ともう戻らないものだけに、見れば見るほどに寂寥感が心を撫で回していくから。


冬は早く終わればいい。
でも、春は来ないで欲しい。

このまま全てが凍りついて、思い出が線のままであり続ければと思うから。
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by ryo-ta-n | 2007-12-22 01:35 | 雑記  

無題

たまに自分がどこまで人を傷つけられるのか、確かめてみたくなることがある。
傷つけた分だけ、きっと自分も傷ついていくから
どこまで自分が傷ついても平気なのか、試してみたくなることがある。

人の不幸は蜜の味と言うけれど、その蜜はきっと自分が気がつかずに流した涙。


たまに自分はどれだけ傷ついているのか、分からなくなることがある。
傷つけなければ傷つけられていく毎日で、耐えることに慣れて
噛み付くことを忘れてしまった自分は、痛みというものの本質を忘れかけているのかもしれない。

自分にすら届かない咆哮をあげながら、何も感じないまま人を踏みにじる。


心が欲しい。
素直に笑って、泣いて、怒って、悲しむことができることができる心が。
素直に生きることのできる心が。
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by ryo-ta-n | 2007-12-15 23:07 | 雑記