<   2007年 01月 ( 7 )   > この月の画像一覧

 

素顔

怒り狂いながら

関係ないだろ!

とか

ほっといてくれ!

とか

そういうことを言うのは、本当は気にかけて欲しいからなんだね



だってほら、キミが流した涙に映った僕が

いたわるようにキミに手を伸ばしているのを

キミは顔を覆った指の間からそっと見てるもの



キミが見ているように、僕もキミの素顔をその涙に映して見てるんだから



さあ、ゲームを続けよう

どちらかが騙されるまで
[PR]

by ryo-ta-n | 2007-01-29 02:17 | 雑記  

そばにいてもいいですか?
はなしかけてもいいですか?

何も考えてないように装いながら、
本当はあなたの笑顔が見たいんです。

くだらない話だと自分でも思うのですが、
でもあなたの悩みを一時でもいいから忘れさせたいんです。

あなたが傷ついた心を見せないなら、
僕は無理にでもその心に触れてみせます。

あなたの見えない涙に触れてみせます。



僕の目はいつもあなたの瞳で焦点を結んでいません。
僕の目はいつもあなたの心で焦点を結びます。

あなたにとって、一瞬の風でいられたならと願って
僕は今あなたの目の前にいるのです。
[PR]

by ryo-ta-n | 2007-01-25 19:07 | 雑記  

俺の部屋

薄い隠し布。

木製スピーカー。

網代の木枠の付いた電球。

鶯色の漆喰の壁。

栗の柱。

安息の空気。

オス猫とメス猫の兄妹。

大きな空を映す、絵画の代わりの大きな窓。

軒先の蜘蛛。

独り用の中国の骨董家具。

俺。



この部屋は俺以外の全てを拒絶する完璧な空間。
[PR]

by ryo-ta-n | 2007-01-19 23:18 | 雑記  

ターミナル

まぁ、先週で消化器内科は終了したんですが、
どうも歯切れが悪い終わり方になっちゃいましてん。
付かせてもらった患者さんが末期癌の患者さんだったんだけど、
いつも遠い目をして話をしてるんだよね。


独り者でこの世にしがらみがないから大丈夫なの

ただ死ぬんじゃなくて、解剖の献体っていうのもありかなって

ここから見る夕焼けはとてもきれいでね

モルヒネなんか打つようになったら幻覚とか酷いのかしら


お願いです、元気になって。
死ぬことばかりをそんなに考えないでください。
元気になってもっと生きてください。
お願いだから。

そういうふうに思うんだけど、やっぱりとうてい口にできないんだよね。
何を言ってもヒトゴトのように響いちゃうから。
とても悩んで悩んで悩んだ末に言えたのは、


今よりも多く笑えるように、一緒に頑張りましょう。


…ホントにダメだ、自分。
一緒に頑張るってどう頑張るんだよ?
言った後、かなり自己嫌悪でした。
でも、やっぱり死に近いところにいる人が、
そんな中で自分に話をしてくれるのはとても有難いことで、
毎日毎日ベッドサイドまで行って、一時間近く話を聞いてました。


そしたら最終日に

今日でもう来れないのよね?
いつも話を聞いてくれて嬉しかったわ。
なんていうのかしら、セラピーみたいなものよね。
とても安心できたの、ありがとう。

って、そう言ってもらったんです。



自分て、本当に無力だなぁって。
帰りの電車で多摩川渡るときに、ちょっと電車の中で泣きました。
もういい加減な気持ちで回る時期はとっくに終わったんですね。
今更だけどもう一度確認した日でした。

その人は、また私が外来で通ううちに
立派な医者になったあなたに会えるかもしれないから、
頑張って元気になるわって、そう約束をして僕の前から
自分の病室へともどって行きました。

守れないかもしれない約束。
でも、それに応えなければいけないと俺は思います。


明日からも科は違うけど、色んなことをいっぱい吸収しながら
もっともっと成長しないと!
[PR]

by ryo-ta-n | 2007-01-15 00:09 | 日記  

変わりゆく独り

悲しむことはない。
出会いというものは偶然なのだから。
この世の中のどこに出会うべくして出会う命があるだろう。


考えて欲しい。


だれが独りじゃないのだろうか。
互いに同じ時間を過ごし、笑ったとしても
それは人生の一瞬に過ぎない。

つないだ手はいつかは離れて、
見つめあう瞳は遠くないうちに違うものを追い始める。
気持ちはここにありと言えども常にそこから次の転がり行く坂を探している。

人は変わらずにはいられない。
意思を変えて人は境遇に立ち向かう。
変わらずして人は生きられない。



ここからまた僕らは自らの足でバラバラの方角へと進んでいくのだから。
[PR]

by ryo-ta-n | 2007-01-08 06:01 | 雑記  

僕は嫉妬深い。


普段は大きく構えているくせに、どうでもいい些細なことに嫉妬する。
嫉妬の怖いところは増大していくことだろう。
初めは米粒ほどの自分でも気がつかない程度のものだったのが、
日を追うたびに自分を少しずつ飲み込んでいく。


でも、そんな自分も嫌いじゃない。


純粋ゆえに起こりうる感情。
正直ゆえに起こりうる感情。
愛や怒りよりも強大な感情。
差し詰め、最も我が詰まっている感情といったところか。





妬み恨むことは美しくはない。
ただ、その陰鬱とした渦の中から生まれ変わってまた歩き出してくる
自らの姿はとても美しい。
[PR]

by ryo-ta-n | 2007-01-07 02:30 | 雑記  

点滅灯

切れるような冬の夜、焼け焦げたような闇の中、
遠くに見える幾つものビルの点滅灯が赤く浮かび上がる。
大きな輪郭を黒い空気の中に浮かびたたせるそれは、
まるで身に降りかかる災難を避けるためのものではなく
自らに全てを誘引するための光に見える。

多くの人はその灯かりの元へと引き寄せられ
寄る辺なきわが身を恐れて互いに寄り添い、
そしてまた別れていく。


どうだろうか。
思い出せるだろうか。
私も昔はその灯かりの中を目指していた蛾のような存在だったことを。

久しく夜の片隅で独りでいた私から
もう誰かを求める心は消えてしまったのだろうか。
暖かななにかに抱かれる夢は今ではもうないのだろうか。




私の目にあのビル街はもう必要ない。
私の目にもうあの赤い光は見えていない。
[PR]

by ryo-ta-n | 2007-01-06 02:13 | 雑記