<   2006年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

 

超えていくということ

俺にくっついている全てのレッテルを剥してみたい。


学歴、性別、国籍、人種、家柄、その他もろもろの全てを。


剥がしきれたとして、果たしてそこにいるのは俺なんだろうか。
俺が俺でいることは、そういうレッテルに頼らずとも存在できる「何か」に依るんだろうか。


そういうことを考えながら、今日も自分を縛るレッテルをぶち壊してやろうと、
俺は色んなものを掴み、蹴り飛ばし、悪態をついて、
たまにいたわりながら、牙を向いてみる。


痛い思いにも慣れてきた、今日この頃。
[PR]

by ryo-ta-n | 2006-08-23 03:16 | 雑記  

今踊るこの時

改めて舞台の上で踊って感じた。
踊るということはこの上なく素晴らしい。


楽しいではない、素晴らしいのだ。


今まで自分が培ったものを全て放出するあの時。
それは単純にダンスのスキルだけの話ではなく、
自分の人生で経験し、感じてきた一つ一つの出来事を
すべて織り交ぜながら、自分の手で、足で、体で、
自分の言葉だけでは語りえない「何か」までをも描いていく作業。


うまく踊れる、踊れないは、その次元ではさして問題ではない。
自分が納得できる踊りをできたかどうかが、一番の問題なのだ。


踊るその瞬間、いつも僕は僕を超えている。
[PR]

by ryo-ta-n | 2006-08-21 23:00 | ダンス  

一番の幸せ

その老婆は、今年、数十年間見なかった花火を見た。



いや、正しくは数十年間見ないでいた、だろうか。



人々は遠く離れたその街に、毎年のように夏空の夜空に咲く数々の花火を見に訪れる。
美しく、そして荘厳な打ち上げ花火を、みな楽しみにしている。

しかし、その老婆にはその花火は傷をえぐる恐ろしいものだった。



遠い夏のあの日、老婆の街は火に包まれていた。
どこが道で、どこが家で、どこが安全なのか、全く分からなかった。
老婆の街は、空から注がれた無数の爆弾に焼かれていた。



その当時、まだ若かった彼女には、生まれたばかりの一人娘がいた。
彼女は燃え盛る火の中を、娘を背負いながら走った。
火は容赦なく親子を追い詰めた。


その時、彼女はどこかから声が聞こえたという。
川へ飛び込めと。
考えるより早く彼女は娘と水の中へと飛び込んだ。
水は生ぬるく、水面には黒い煙が渦巻いていた。


彼女はふと気がついた。


背中の娘が静か過ぎる。


彼女は紐を解き、娘を抱きかかえた。
娘の顔は火膨れていて、息はかすかにしかなかった。
彼女は娘の口を自分の乳房へと持っていった。


もしかしたら、乳を飲めば元気になるかもしれない。


娘は母の想いに答えるかのように、一口、二口とその乳房を吸った。
そして三口吸い、その口を母の体から離すと、二度と動くことはなかった。


今でも老婆は花火の街で特別な想いを胸に夏を過ごしている。
花火の音と光は爆弾のそれを彷彿とし、
そしてあの日旅立ってしまった我が子を思い出させる。




花火はキレイ、美しい。
それは間違いないと思う。
けれど、喜びを持ってそう感じられる今の世は、当たり前のものではない。
どこか遠く離れた街で、この老婆と同じ想いを味わう人がいる。
どこか知らない街で、老婆のように子を亡くす母がいる。
それもまた、間違いなく今の世のもう一つの顔なのだから。




幸せを享受するのは悪いことではない。
ただ当たり前の日常は、非日常の裏返しにしか過ぎないのことに気づくことが、
老婆の願いなのだと、今、過去を語る彼女の目を見ると思わずにはいられない。
[PR]

by ryo-ta-n | 2006-08-13 03:16 | 雑記  

星の下で眠る

僕たちはそれぞれがそれぞれの星から

この広い世界を眺め、憂い、愛し、自分の姿を投影している。

その影は時に薄れ、そして消滅し、

僕たちは狂気の静寂に包まれていく。

ある者はその闇に飲まれ、自分を見失い、

あるものは世界と同化すると信じて自分を探すことをやめる。



僕は今日、夜空を眺めてみた。

昨日の夜空も眺めていたし、一年前も、もっと前も夜空を見ていた。

自分とはいったいどこにあるべきものなのか。

この吸い込まれそうな黒い空に自分を探してみた。

その答えは未だに見つかってはいない。

ただ、自分の影がこの世界から消えてしまったとき、

それは自分が消えてしまったわけではないことに気がついた。




影が見えないのは、消えてしまったからではない。

この広い世界の中で、自分の足元へと戻ってきたに過ぎないことに、ようやっと気がついた。

自分は一つの生命であると共に、この広い世界の一かけらであり、

そして広い世界そのものに過ぎない。





僕の目は今、この世界の向こうを探す旅に出た。
[PR]

by ryo-ta-n | 2006-08-07 01:23 | 雑記  

36℃

今日の気温、何度だったか知ってる?

36℃だって。

人の体温と殆ど同じだって。



…道理で気持ち悪いわけだよね。



上っ面では笑って、適当に心の中で子馬鹿にしながら人とは付き合えるけど、

自分の体の中に人が入ってしまったような暑さは

本当に嫌いだよ。

どうやって自分を守ったらいいっていうのさ。




本音は絶対に話さない。

だから、その領域に俺以外の熱がこもるのは、

耐えがたく、そして不快だ。



他人と素直に交われなくなった、そんな人間に、この暑さは毒を持っている。
[PR]

by ryo-ta-n | 2006-08-05 21:12 | 雑記