無題

雪の夜。
街のあかりは、いつもの窓からは見えない。
舞い降りるものは白いはずなのに、どこまでも黒、黒、黒。

やめたらいい、苦しいことは。
白いものとて、黒く見える日もある。
嘘だと思って握り締めれば、溶けてしまって分からない。
思うようにいかない日とてある。

人情だとか、好意だとかに睨まれながら自分の影にしまいこんできたものは、
この黒の世界に放り出してしまえばいい。
走って、逃げ出して、振り返る頃には、
いつの話なのか、どこの話なのか、誰の話なのか、きっともう分からないから。

白くなるはずの、一面の黒い世界。
雪の夜、しんしんと全てを優しく押しつぶしていく。
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by ryo-ta-n | 2009-02-20 03:21 | 雑記  

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