無題
大きな両手に包まれて、寝息を立てる人もいて
大きな両手に握りつぶされて、悲鳴をあげる人もいて
そのどちらでも、自分がなってしまう可能性は毎日のそこかしこにある
深い瞳で、傷口に涙を流してもらえる人もいて
深い瞳で、傷跡をまた覗かれる人もいて
そのどちらにも、誰もがなってしまう可能性が毎日のそこかしこにある
胸の鼓動と共に、誰かといる喜びを噛締める人もいて
胸の鼓動と共に、誰かといられる僅かな時間を惜しむ人もいて
そんな気持ちを置き去りにして、相変わらず可能性の中で僕達は揺らめいている
そこで泣いているあの人は、自分がなり得たもう一人の自分
そこで笑っているあの人も、自分がなり得たもう一人の自分
毎日は鏡の張り巡らされた小さな空間の中で、どこまでも無限に拡がりをみせ
そして、最後に一枚の鏡を残して、その拡がりが止まる万華鏡
大きな両手に握りつぶされて、悲鳴をあげる人もいて
そのどちらでも、自分がなってしまう可能性は毎日のそこかしこにある
深い瞳で、傷口に涙を流してもらえる人もいて
深い瞳で、傷跡をまた覗かれる人もいて
そのどちらにも、誰もがなってしまう可能性が毎日のそこかしこにある
胸の鼓動と共に、誰かといる喜びを噛締める人もいて
胸の鼓動と共に、誰かといられる僅かな時間を惜しむ人もいて
そんな気持ちを置き去りにして、相変わらず可能性の中で僕達は揺らめいている
そこで泣いているあの人は、自分がなり得たもう一人の自分
そこで笑っているあの人も、自分がなり得たもう一人の自分
毎日は鏡の張り巡らされた小さな空間の中で、どこまでも無限に拡がりをみせ
そして、最後に一枚の鏡を残して、その拡がりが止まる万華鏡
by ryo-ta-n | 2008-12-25 00:00 | 雑記