雨に紛れて

蒸し暑い夜。

君は僕の耳を舐める。
僕は君の胸を舐めた。
君は僕の口に舌をねじ込んだ。
僕は君の舌を弄ぶ。

吐息と笑いが混ざり合って、時間が止まる。

君は僕の背中に手を回した。
僕は君の腰に手を回す。
君は僕の体を強く抱きしめた。
僕は君の首筋に噛み付いた。

鼓動と煩悩が空気を重くする。

何も考えずにこのまま。
君に僕が食いつぶされていくこの感覚。
全てに押しつぶされて、僕が消えてなくなるまで爪を立て続けて。
憐れと思わずに、滑稽だと蔑みながら、今宵一夜の火遊びを。

名前も育ちも知らないさっき会ったばかりの君ならば、
僕の全てを見せてあげるから。
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by ryo-ta-n | 2007-07-05 03:36 | 雑記  

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