かぐや姫

この世の者とは思えないほどの美しさを持った彼女。
翁がいなければ竹の中で朽ち果てたかもしれなかった彼女。
御門に求婚までされた彼女。
不死の妙薬も持っていた彼女。

でも、満たされなかった彼女。
育ての親とも永劫の決別をしなければならなかった彼女。
ただただ月からの迎えを受け入れるしかなかった彼女。

彼女が涙に暮れた最後の八月。

冷たい秋風が吹く澄んだ空で満月が輝くのもまた、古き暦で八月。




秋は遠くに思いを馳せ、心の中の穴に気がつく、そんな季節。
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by ryo-ta-n | 2006-09-23 22:26 | 雑記  

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