無題

雨の夜は、円く満ちた月が、山の向こうに浮かんでいるよう願う。

雪の日は、暖かい春風が、あの街を包んでいるよう願う。

私が暮れる毎日は、笑顔があの人に溢れているように願う。

思い出の向こう側で軽く手を振ったきり、見えなくなった後姿が、いつまでも息災であるように。

見えない姿をいつまでも追いかけている私が、その身に降りかかるであろう厄運を肩代わりできるように。

ただ、私がそう思うこと事態があの人の厄運そのものかもしれないと、躊躇いながら。

それでも全てが途切れてしまった今、私にできるのは、あの人の幸せをいつまでも願うくらいである。

どうか幸せであるように、どうか健やかであるように、どうか笑顔が絶えないように。

永く、永く。
[PR]

by ryo-ta-n | 2011-02-21 05:10 | 雑記  

<< 無題 管理用 >>