無題

風花が降りるこんな日に凍った池を見ていると「凍る」ということは、終極の在り方なんだと思う。

かつてのように思うがままに動けず、静かに煌くだけなのに、胸を揺さぶりかけて仕方ない。
自由に流れていた頃の記憶は全て内に閉じ込めて
今はただ氷面鏡に風花を映して、押し寄せる時間に押しつぶされていくのを待っているだけ。

美しいはずなのに、これ以上の形態をとりえない、ともすれば息絶えてしまった姿。


仮に閉じ込めた思い出が昔のように息を吹き返さなかったとしても、
再び流れるその姿を目に出来ることを、解けるその日まで
冴える風の中で願わずにはいられない。
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by ryo-ta-n | 2011-01-12 03:13 | 雑記  

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